「この店、インド人がいないんですか?」
と店員に聞いたら、
「オーナーは日本人ですが、インドに渡ってカレーを研究した人です」
という答えだった。
あとで、ホームページを見たら、この店、1983年に現オーナーの母親が50歳のときに自宅のあった上京区千本仁和寺にガラムマサラとしてオープンしたとか。
創業39年なのか。失礼しました。
北白川へ移転後、現オーナーは、料理修業のため自らインドへ赴き、レストランを数店渡り歩き、 オールドデリーにある「モディ・マハル」で6年間修行したらしい。
インドカレー店ではチキンカレーを基準に味を比較しているので、ここの炭火焼バターチキンカレーというのを頼んだ。ナン付きで1,400円。
チキンは宮崎県の地鶏「日南鶏」を使用したタンドリーチキンが入っている。
カレーは何種類ものスパイスが混ざっている感じ。適度に辛いが強い匂いが残る。夜まで鼻の中に残った。
ナンはみずみずしさがある。でもちょっと膨らみが足りない感じ。
付け合わせにピクルスみたいな味のらっきょがあった。
ここはとても日本人好みにしてあるんだよね。
歩いて1分のところにCoCo壱番屋があった。
でも、あの店にはない味がここにある。
日本人が作るインドカレーとは何か?
でも、京都人が作る江戸前寿司ってのもあるよね。築地で修行しましたとか。
フランスで修行した日本人フレンチシェフってのたくさんいる。日本でつくるフレンチ。
それと同じことか。
日本で作るインドカレー。
もともと、インドにカレーという料理はない。インドカレーって日本独特のものだ。ということは日本人シェフが作るインドカレーってのも認めるべきだろう。